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2009年03月29日

制約の多いJ-SaaS屋

 カリプソ【官僚】の経産省が、3月末から中小企業向けのSaaSサービスを始めるそうです。いつも通り、日本のベケット卿傘下の企業が受注し、システムを作り上げました。

 皆さん、カリプソ【官僚】の言葉を聞くときは、自分がキャプテン・ジャック・スパロウになった気分で、斜(はす)に物を見てくださいネ。なんせカリプソ【官僚】は、言葉を操り国民を惑わすのが得意ですから・・・

 カリプソ曰く、

●中小企業のIT利用率は低く、サーバを導入する費用もない
 → 中小企業やからお金ないネン。当たり前ヤ。

●日本のホワイトカラー生産性は先進国では低い
 → 大企業もいっしょヤンか! 問題のすり替えヤ。

●よって、インターネット経由で、経理などのアプリケーションの必要な機能を、カフェテリア方式で利用する仕組みがあればいい(J-SaaS:日本 Software as a Service)
 → いいように言ってはるが、ポータル(ホームページ)経由で、単なるアプリが動く程度でもOKとして、J-SaaSでサービスを供給する企業にアプリケーションを作らせていのは詐欺ヤンか。
 → アプリケーション同士は、データを通信する規格(API)だけしかあらヘン。データを同期して使用するンなら、別料金払ってベケット卿傘下の企業にでも作ってもらえって、そういうことかいナ。

●料金は高くないように、一人一月3000円から6000円ぐらいにしたい
 → 経理のアプリケーションなんて、最低でも経理担当者と経営者が見るから、アプリケーションたった一つ使うだけで、月1万円以上にもなるヤンか。
   本来、複数のアプリケーションを使って意味のあるSaaSなのに、そんなんやってられヘンわ。

 → 経済用語で言えば、「ネットワークの外部性」を無視してんねんネ。利用者が少ないのに強気の値付けは普及を促進しないから、最後はぽしゃるんヤ。
 → ベンダーのSaaSに対抗したいんやったら、スピードが大切ヤん。1年間無料にして、まず使わせるのが当たり前ヤンか。

●政府が補助金出すのは2009年度まで。その後は、旨くいくようにJ-SaaSでサービスを供給する企業にお願いしてある
 → 法的拘束力もあれヘンの。利用者は、また、ほったらかしヤンか。あほらし、やってられヘンわ。


 ということで、業界人としては利用者にとって意味のない(制約の多い)「J-SaaS」をまったく無視しております。


 税金を使って作るのなら、利用者が「J-SaaS」の要求基準を決め、この要求基準に合ったものを作った企業だけを、J-SaaSでサービスを供給する企業に認定するべきでしょう。

 「作ってやったから、さあ使え!」というのは、本末転倒です。

 私なら少なくとも次の基準を満たさないものは、「J-SaaS」とは認めません。

●1つのアプリケーション利用料は数百円にする
●各アプリケーション間のデータ連携は、簡単な操作でユーザが設定できる
●一つの企業、もしくは複数の企業体がサービスの永続性とセキュリティを保証する(保証できない場合は法的罰則)
●純粋なSaaS以外のアプリケーション(ポータルからアプリケーションが起動だけのもの)は認めない
●「J-SaaS」サービス提供企業をライセンス化する(不正や機密漏洩からユーザを守る)

多様性に目を向けること

政治家や官僚は客観的規準のある基礎作りに専念すべき

カリプソとデイヴィ・ジョーンズの総務相が考えた日本創生


 

 

   

 

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