「公」を大切にする合理的精神復活が関西再生のもとやなァ
塩野七生 著「ローマ人の物語 すべての道はローマに通ず」から
『
インフラとは主力は「公」であって「私」は従であらねばならないという、
ローマ人の考え方
』
今年、大阪・北摂の「彩都」に武田薬品工業の研究所を誘致した大阪府は、神奈川県に敗れました。「都」と名前が付いていても、遅いモノレールの路線だけがある「陸の孤島」ですから当然かもしれません。
また、「ライフサイエンスパーク」と名を打っていても、「最初に開発有りき。理屈は後からついて来る」式に作ったので、ビジョンが曖昧で大阪人にもよく分かりません。
バイオ関連の産業を育成したいのなら、こんな場所は不適切でしょう。ここより関西空港の隣の方が、海外から物資を持って来たり、海外からの研究者を招いたりできるので、よっぽどましだと思いますが。だいたいバイオなんてものは危険生物も対象とするので、住宅地に隣接して造るという発想自体が常識を疑います!
どうも「公」より「私(欲)」を優先させる日本の体質がそのまま出ていますね。大阪はこんな日本の体質をあっさり捨てて、もっと合理的なことを実行できる気質があったのですが、大むかしは!
関西が斜陽になっているのは、お上を気にしない大阪特有の合理的精神が失われたことに大きな原因があると思います。
かつて、大阪の地下鉄御堂筋線が開業した当時、1車両程度のお客さんしかいないのに8両編成の電車が停まれるプラットホームを作りました。この気質を思い出してもらいたいものです。
