2008年10月22日
disrupt the Dark Side:日本おバカ遺産 「私のしごと館」
関西文化学術研究都市内にある「私のしごと館」に行ってきました。この施設の財源は雇用保険で、名目は<厚生労働省の重点施策「若年者雇用対策の推進」の一つ>だそうです。
今までの運営はやっぱりあの悪名高い独立行政法人です。独立行政法人雇用・能力開発機構が行っていました。【Wikipediaより】 今は形だけ民間委託ということになっていますが。
とにかく、でっかーい! 空港のターミナルビル並に広くて大きいのには驚きました。
そして、ざっと見ただけでも次の問題点がありました。
●職業体験ができるのは、このでっかーい建物の端っこの体験ゾーンだけ(1/6ぐらいしかないのでは?)
●職業体験の半分はお休み(日替わりシステム)
●職業体験といっても、趣味講座程度のお粗末なもの。とても仕事体験とはいえません
●体験ゾーン以外は単なる展示物だけ。展示内容も子供博物館なみのお粗末なもの
●情報エリアは、小学生ぐらいしか喜ばない職業適性の結果が出る端末と、単純なビデオ画像の端末、ハローワークの端末だけ
●都心から1時間も掛かる(行ってみたけど、遠かったし、関西圏では田舎だよね)
建設費:581億円のお金の無駄使いです。 「いったい政府(自民党)は何を考えていたんだ!」
まったく、怒り心頭です。
つまらない展示に膨大なスペースを取ってあります。
昼間なのに閑散としている展示物。ここにコンパニオンのお姉さんが2、3人もいます。タッチパネルを押すと、付け焼刃程度の説明画像が映ります。
見た目は綺麗ですが、光るアクリル柱の上にコスプレ人形があるだけです。コンパニオンのお姉さんが「凄いでしょ」と言っていましたが、ホント、こんなもんにお金使うなんて凄いですよー。
江戸時代の農業まで展示してありました。おいおい、封建社会で半ば奴隷扱いだった農民を、職業と呼ぶのはおかしいのでは?
等身大のコスプレ人形が延々と並んでいます。来館者が少ないので、とても不気味です。夏場はお化け屋敷として開館してはどうでしょうか。(一体300万円もする人形もあるそうです)
情報端末の上は、スターウォーズのようなデコレーションです。
「文章を書くのが好き」と回答すると、小説家になりなさいとアドバイスしてくれる「おバカ端末」。高校性のプログラム演習で作ったのような、単純なアルゴリズムです。
★★★ どうなるべきだったか ★★★
作るんなら次のような施設にするべきだったでしょう!
●施設内は職業体験ゾーンだけにする。こんなにスペースがあるんだから、100種類以上の職業体験が常時できるようにする
●ハローワークと一体化し、職業斡旋をするとき、その場で職業体験が出来るようにする
●職業に必要な専門知識、資格を取るためのスクールを併設する → 常識で考えたって、これはあるべきだったでしょう。なぜ、無かったの?
★★★ 今後どうすべきか ★★★
無駄だから即廃止すべきです。また、民間委託するなら、新しいアイデアで施設を復活させることを考えるべきです。
●「キッザニア東京」のような明確なコンセプトで出直す
●秋葉原系が泣いて喜ぶ、フィギャ博物館にリニューアルする → 1時間も掛けて何度も足を運ぶのは、オタク系ぐらいでしょ。
●専門学校とタイアップして、学びから職業斡旋までを一体化した施設にする
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