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2006年12月26日

システムとは一般の人々の力に合致するもの

 塩野七生 著「ローマ人の物語 すべての道はローマに通ず」から

 システムとは、衆に優れた力(パワー)に恵まれた人のためにあるのではなく、
 一般の人々の力に合致し、その人々の必要性までも満たすものでなければならない。

 最近、イノベーションを得ようと、IDEO社の手法を真似しようとする企業が多いですが、導入の仕方が間違っているものもあります。

 それは、ブレインストーミングの実施や壁がホワイトボードの部屋の設置をしても、対象は組織のスーパーブレーン層だけで、一般の社員へ導入するつもりはない(もしくはスーパーブレーンで効果がなければやらない)というような場合です。

 「イノベーションの達人」などIDEO社の手法を紹介した本を読むと勇気づけられますが、一部の層だけしか対象にしないという態度を企業側がとったら、社内の空気が澱んでしまいます。

 IDEO社の手法を一般の社員にまで普及させてこそ、イノベーションが生まれる下地ができるのです。逆にいうと一般の社員にまで普及できない手法は、社内に定着しないということです。

 このことをよく肝に命じて、社員みんなが輝ける組織を作ってもらいたいものです。


 

 

   

 

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