2012年11月18日
SONYが目指すべきはメンタル・トリップ機器製造
長年愛用してきたiPod nanoのバッテリーがいかれてから久しいので、新しいものを購入しました。
と言ってもiPodではなく、“SONY Walkman”(NW-F805)です。
ちょっと、Walkmanのノイズリダクション機能に惹かれての購入です。Walkmanファンには、iPodより断然音がいいという拘り派が多いですが、なるほど聴き比べると音がいいですね。特にこのノイズリダクション機能をONにして家で聴いていると、子供の声なんか聞こえなくなり、自分だけの「リスニング・ルーム」に居るような感覚になって、ちょっと「ぞくっ」と来ました。
家の狭い日本で、子供がいて、テレビが鳴っていて、という悲しいけどごく普通の家庭環境では、会社から帰ってもゆっくりとリラックスするということができません。こんなとき、この機能で強制的にリラックス空間を作ってしまえるという技術は凄いです。
SONYはAppleと同じ切り口のマーケッティングをするのではなく、Walkmanを「マイ・リスニング・ルーム」のツールへとアピール・ポイントを移すべきです。つまり、政治が混乱している、消費税が上がるというストレスだらけの世の中だから、平凡な音楽端末というコンセプトではなく、「メンタル・トリップ」機器という新たなコンセプトでSONY製品を再構成するということです。
なぜなら、音楽端末としは、Walkmanは既に敗北しています。
例えばiPodは「iTunes」をベースにしており、Walkmanは「x-アプリ」をベースにしています。しかし、「x-アプリ」は出来そこないです。すぐ気づくだけでも、「iTunes」に比べて
●名称に特長がなく親しみを感じない
●デザインがダサい(サイドバーや上部の広告表示が幼稚過ぎる)
●storeへの導線がスムーズでない(取引コストが大きい)
があります。
ですから、今後「iTunes」を凌駕していくことは不可能だということです。
さて、今回の購入で「x-アプリ」をPCにインストールすることとなりましたが、そこで分かったことを参考までに述べておきます。
「x-アプリ」をインストールするときは、「iTunes」の曲データを取り込むことができます。「iTunes Store」で購入した曲は取り込みできないということですが、アルバムで購入していない曲「Suddenly I See」は取り込むことができました。
●「iTunes」の画面
●「x-アプリ」へ「Suddenly I See」を取り込んだ画面
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