かくてしばしも

　大阪で３年ぶりの積雪がありました。この日は心斎橋へ行く用事があったので、帰りにアメリカンに寄って「小林カツ代のおいしい大阪」で紹介されている“ビーフカツサンド”（１２６０円で飲み物、ミニサラダ付き）を食べました。

　このアメリカンがカツサンドで有名なことは何年も前から知っていましたが、本物を食べるはこの日が初めてでした。肉厚といい、女性でも食べやすい一口サイズに切っていることといい、既存の喫茶店では味わえない昔の大阪モダンを感じさせてくれます。

　小林カツ代さんが子ども時代に映画を観たあと、このアメリカンでカツサンドを食べていたと書籍では述べられていますが、その映画をやっていたスバル座は既に取り壊されていて、今その場所は再開発中です。

　店のショーウィンドウでは、左の一番端に“ビーフカツサンド”の見本がありました。忘れ去られつつある味なのかもしれませんね。

　小林カツ代　著　「小林カツ代のおいしい大阪」から
『
　これを食べると、
　大阪に帰ってきたなあとしみじみうれしくなって、
　また元気が出るような気がします。
』

おいしそうなもんを見るだけで生きる希望が湧く
大阪人は食べ物の贅沢を好む
大阪のホットケーキ
「おいしい」は手を抜かないところで生まれる
大阪人は味に関して正直
嘆くのではなく工夫する
舌の上の幸福
さつまいものイノベーション
品質と価格のつりあい