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2008年01月14日

リスト文化 VS. ビジュアル文化


 日本では大衆食堂から中くらいのレストランまで、店先に料理のイミテーションを置いてあるのが当たり前という情景があります。

 でも、他の国ではこんなことはせず、メニューという単なる「リスト」で表現されています。

 「リスト」は文字だけの羅列だから、言ってみれば1次元。ところが、イミテーションは3次元の「ビジュアル」表現です。この3次元の情報量は膨大です。「色」、「形」、「分量」、「美味しさ」など、一遍で把握できてしまいます。何と素晴らしい文化でしょうか。

 これも、四季が有り、花を愛でる、風景を愛でる日本人の美意識が生んだ産物なのだと思います。

 ところが、この「ビジュアル」文化は、案外ビジネスに使われていません。

 それは、人間性より効率性だけを優先させる米のビジネススクール手法が流行った結果、「リスト」文化による管理手法が定着し、「ビジュアル」の可能性を日本人自らが閉ざしてしまったからです。

 個人別に仕事の稼働率を算出し、稼働率が全体に上がることばかりを考えている管理職の何と多いことでしょう。

 そもそも、個人単位で稼働率を上げても意味が無く、全体の稼働率を上げるためにボトルネックを解消するというのが正しい考え方です。ですから、全体の稼働率が向上したとき、稼働率の下がる個人も表れます。これは、生産量以上の受注を営業が取ってきても意味がないという例を見れば明らかです。
(余談ですが、管理職はもっと制約理論を勉強しないと駄目ですね)

 欧米に恒久的に勝とう思うのなら、「リスト」文化による管理ではなく、「ビジュアル」文化による管理を行う必要があります。すなわち、文化を簡単に模倣することはできないので、「ビジュアル」は日本人の最大の武器となるのです。米のビジネススクールで学んだ人達を有り難がることは、そろそろ卒業してもいいのではないでしょうか。

 寄木細工を作るような経営管理ツールがあっても面白いと思います。「ビジュアル」を前面に出せば、とてつもないビジネスの躍進が今後期待できるのではないでしょうか。


 

 

   

 

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