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2006年06月30日

600万ドルの着せ替えはプリクラより面白いか?

 着せ替え人形サイトのStardoll.comが、600万ドルの資金を調達して事業を拡大するそうです。

CNET Japan:着せ替え人形サイトStardoll.com、大手ベンチャーキャピタルから資金を調達

このサイトの現状は、
 ●登録メンバー数:90万人(現在)
 ●有料メンバー月額:3ドル
 ●メンバー増加数:週7000から10000人
です。

仮に
 ●サービスライフサイクル:3年
 ●平均登録メンバー数:200万人
 ●有料メンバー:登録会員の20%
とすると、3年間の売上は、
 200万 * 0.2 * 3 * 3 = 360万ドル
です。

 これでは到底600万ドルの資金回収などできません。Stardoll.comは、もっと長期にサービスを継続し利益を得ようと考えているようですが、単純な画面上の着せ替えだけでは消費者が飽きてしまい、3年以上の継続は無理でしょう。

 なぜなら、
 ・着せ替え機能はFlashの画面で作られおり、
 ・服や靴などがFlashのオブジェクトとして登録しあり、
 ・Flashのオブジェクト移動機能で人間のイラストの上に重ねて行く
 というまったく単純な仕掛けだからです。

 これでは、イラストさえ描ければ、素人でも簡単に作成できてしまいます。

 ちょっと甘過ぎる計画ですね。最近の米国のベンチャーキャピタルは、資金がだぶついて融資先の選定も甘くなっているのでしょうか。

 一方、この着せ替えサービスよりも、仲間とワイワイ言いながらその場の雰囲気をすぐ写真シールにできる「プリクラ」の方が、単調な使い方にならない分、面白いと思います。

さらに、「プリクラ」は次のようにすると、もっと事業を伸ばすことができるでしょう。

 ★撮った写真をすぐTシャツに印刷して、取り出し口に出てくるようにする★

ユニクロの店内に置いておき、ユニクロのTシャツに印刷できれば面白いサービスになるかもしれません。


 

 

   

 

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